感じること、気づいてあげるということ
人ってね
自分ってね
思う以上に繊細な生き物だって思うんです。
雨が何日も続くと青空が見えるだけで
日差しを感じるだけでも
なんだか安心するような
元気がでるような気ががします。
それは日の光を肌で感じ、晴れの匂いを嗅ぎ分ける
動物としての感覚です。
自分がどんな風に感じているのか
意識を心と体に向けていますか?
大人になるとスルーすることが多く
現実に対応するために頭で考えてばかりで
” 感じる ” ということが
よくわからなくなってしまっている気がします。
雨が降っていやだなー
動くのめんどくさいな
と思ったら
雨に触れてみませんか?
雨の匂いを感じましょう。
動くのがめんどくさいって
何を感じているんでしょう?
どうぞ自分に意識を向けてあげてください。
雨粒が肌に触るとどんな感じですか?
雨の日にお部屋で好きな精油を香らすと、晴れの日と感じ方が変わりませんか?
その時どんなことを思うんでしょうね。
霧雨か大粒雨かでも、私たちの皮膚にある触覚は違いを感じ取ります
精油は雨の日は特に、香りが際立つような気がします。
他の雑多なものを雨が遮ってくれる感じ。
アロマトリートメントでは
施術に使用する精油を
お客さまと一緒に選びます。
体調やどんな気分になりたいかなどをお伺いして、
セラピストの私が精油を数種類ピックアップします。
お客さまはその中から香りを確かめて
「これ」というものをチョイスするという流れでしています。
滅多にないことですが
「香りはあなたにまかせるわ」と言われることがあります。
香りは嗅覚がキャッチします。
嗅覚は五感の中で最も早く脳に届きます。
匂いを嗅いで「どんな香りかな~」なんて
思い始めたその時にはすでに脳に届いていて
本能でいい香りとか好きとか
個性的な匂いで気になるとか
感覚で使いたいかどうか
考える以前に決まっているのです。
嗅覚は動物として
生存できるかどうか
瞬時に決めなければならないため・・・と言ってもいいくらい重要な機能です。
これは私にとって大丈夫かな?
今、必要かな?
それとも今はいらないかな?
科学が進歩し、AIだなんだかんだと
便利な世の中になりましたが、人間の嗅覚はそれ以上だと思っています。
目で見て考えるのではなく、感じるということは
すばらしく、いつまでも繊細で奥深い部分で感じられる感覚なのです。
ちょっと話がそれますけど
人工合成香料をいい香りと思うようになってしまった私たち。
柔軟剤の香りや人工香料のコロンをつけた人とすれ違うと
頭痛がしたり気持ち悪くなる人がいます。
それは動物として生存する時に「いらないよー」と体からのサインなのです。
匂いは考えるより前に
すでに脳に入って感情が動いています。
しあわせ~とか
楽しい~とか
ほんわか温かい気持ちとか
スッキリとか
いろいろ感じているのです。
だから
アロマトリートメントに使う精油の香りを嗅ごうとしない
・・・という行動はどういうことなのか。
もしかしたら五感にフタをした方が楽だと
本能が訴えているのかもしれません。
もしかしたら五感という感覚が
よくわからないだけなのかもしれません。
もしかしたらこんな香りを選ぶなんて・・・とセラピストに思われたらいやと無意識に思っているのかもしれません。
わかりません。
ただ言えるのは
「選びたくない自分がいる」と
気付くことが大切だということ。
感じるということは
生きる上でとても大切。
思っていること、
感じていることに気付くということが大切。
アロマトリートメントで
お客さまと一緒に精油を選ぶ理由は
お客さまの本能が今必要とした香りを使いたいから。
雨って憂うつです。
雨や風、空、空気、肌で感じる何かがあるから
気持ちがそう感じたってこと。
それってとても大切で
五感で感じられるわたしがそこにあるのです。
ただ、憂うつなままだと
仕事や家事が億劫になってしまうので
こういう時に精油の香りを活用いただければと思っています。
香りは感覚を刺激し、脳や心で感じ
気持ちを柔らかく、イキイキとさせてくれます。
梅雨から夏へ季節が変わろうとしています。
どうぞ気持ちの切り替えに
好きな香りでアロマトリートメントをご活用くださいませ。
このコラムを書いた人
井手ひろみ
たっぷりとお話をする傾聴カウンセリングと
アロマやクレイ、そのほかいろいろある自然な方法で
女性たちが元気になったり、つらさを手放していったり
茨城県のつくば市で、そんなサロンをしています
施術や講座など、詳しくはホームページをご覧ください